https://youtu.be/n92CBk6LaBg
「NY天安門博物館がオープンした」という画期的な出来事が世界各国で報道されました。
今年の6月4日天安門弾圧記念日に先立って、ニューヨークで新しくオープンした天安門博物館にはデモで使われた横断幕、手紙、血に染まったシャツなどの天安門事件で使われた品々や、当時の写真、当時の事件が詳細に記載された記事などが展示されています。
「1989年6月4日、中国政府が天安門広場で行った”民主化デモの弾圧”をテーマにしたマンハッタンの新しい博物館で、『自由な中国』への希望が生き続けている」と弾圧から34年目を迎える木曜日に展示主催者は発表しました。
フランス24(国営メディア)はニューヨークの中国反体制派が世界唯一の天安門博物館をオープンしたと報道。
博物館の創設者で、天安門事件における学生運動の中心人物だった王丹氏はフランス24に「1989年の天安門事件は中国だけでなく全世界に影響を与えました。習近平政権がもたらす人類文明への脅威に世界が気が付き始めた今、私達は1989年の天安門事件を思い起こすべきです」と語っています。
https://youtu.be/cTLNExZNmkA
NYTによるとこの博物館は、2021年6月に香港の天安門博物館が閉鎖され、香港当局が殺害された人々を追悼する像までもを撤去した事を受けて開かれたとの事。
香港での天安門事件記念碑の撤去は、あの香港デモで民主派が武力によって制圧されたのち、北京が香港に悪名高い国安法を課し、これを根拠に香港政府が1989年の天安門事件を記念・追悼する事を禁止するようになった為です。
https://youtu.be/QM7N9XICfes
王丹氏はノーベル平和賞を受賞した作家・反体制派の故劉暁波氏から獄中で受け取った手紙をこの博物館に寄贈しました。
王さんは「国の未来の為に、若い世代は何かしなければならない義務があると思います。この展覧会は、中国移民の為だけのものではない。中国国内の状況は、中国だけではなく、アメリカにとっても非常に重要なものだからです」と語る。
主催者は「今はまだ小規模な博物館ですが将来は規模も拡大し、充実した博物館にしたいと思っています。資金も既に50万ドルを集めているが、少なくとも200万ドルは集めたいと考えています。」と述べています。
展覧会はミッドタウンの6番街で行われており、6月下旬から一般の人もオンラインで予約できるようになるとの事です。
スペイン語での報道 スペインラジオテレビ協会
NYが天安門事件を追悼
今週の日曜日は、当時の共産党政権がデモ隊を鎮圧する為に厳しい弾圧を命じた天安門事件から34年目にあたります。事件後、大量逮捕、処刑、政権から逃れた多くの学生達は亡命した。中国政府はこの弾圧による死者数を公表していないが、人権団体や目撃者による推定では数百人から数千人にのぼる。
6月4日にはその歴史的な出来事における犠牲者と、自由と民主主義を求める彼らの闘いを記念する展覧会が開かれます。
WSJは当時の様子を交えながらオープンした館内を紹介⇩
https://youtu.be/4oxtpG6dQOk
中東メディアも反応
6月4日の天安門事件記念日に先立って、新しい天安門博物館がニューヨークにオープン。
展覧会主催者らは、1989年の天安門広場周辺での中国による民主化デモ弾圧をテーマにしたマンハッタンの新博物館で、「自由な中国」への期待はまだ残っていると述べた。
当局の圧力により香港にあった同様の博物館が2021年に閉鎖されたことを受け、ニューヨークの6・4記念博物館は世界で唯一の常設展示となる。
1989 年 6 月 4 日の夜明け前に戦車が北京広場に進入し、学生や労働者による数週間にわたる抗議活動が終結した。 中国指導者らが軍事攻撃を命令してから数十年が経ったが、報道の自由や表現の自由など、抗議活動参加者の当初の目標は相変わらず遠いところにあると権利活動家らは主張している。
こちらは1989年、CNNが天安門広場現地で取材した様子⇩
https://youtu.be/Je7dhUaO8Rg
https://youtu.be/0yNh0v8pUNU
NY天安門博物館についての皆さんの反応はこちらからご覧ください。
圧倒的に称賛する声が多く、「学生に天安門広場で死者等でなかったと教えていた池上彰なんとか言え!」という意見が多数。
中国人だけでなく、世界中でこの悲惨な出来事を知らない世代が増えている現在、とても意義のある博物館だと思います。