仮想通貨マーケットに激震 

 

世界一大きい取引所バイナンスと

世界で二番目に大きな取引所FTXのバトル

 

バイナンスがFTXを買収する形で決着がつくかと思われましたが、FTXが顧客からの資金引き出しに対して、1兆1千億円以上の資金不足に陥いり取り付け騒ぎを起こした事が発覚しバイナンスは買収停止

 

photo Mohammadreza alidoost

· 【最新ニュース】,Daily News
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仮想通貨業界をけん引する大手2社が衝突。世界最大規模の取引所バイナンスのCEOが11/7に、自社が保有しているライバルの取引所FTXトレーディングが発行するトークンFTTを全部売ると発言。

これにFTXのサム・バンクマン・フリードCEO(彼はCZの元弟子のような方)が対抗措置を表明し、仮想通貨全体に売りが波及しました。

この様に日経まで報道する事態となったこの事件ですが、長らく下降トレンドに苦しんでいた仮想通貨業界のトレンドが上向きに変わろうとしたタイミングに起こり、マーケットに混乱を引き起こしました。

二年か三年に一度起こるかどうかの事件ですので海外での注目度は非常に高かった出来事です。

また、FTXのサムCEOが民主党への資金提供ランキング2位の人物でもある事からも注目をされています。

FTXは日本でも仮想通貨取引所やっている企業です。
https://www.liquid.com/ja/company

バイナンスのCEOのCZがFTXトークンを全部売ると発表をした後に、FXTの自社コインFTTは暴落。

25ドルから、瞬く間に18ドル程度に暴落しました。

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これを見たTwitterユーザーはこの様な投稿をしています。

「FTXトークンから4億ドルが1時間足らずで蒸発した。
介入にヒビが入っているのだ。このまま準備金を排出して支えるか、アラメダ+FTXがFTT担保融資のマージンコールを受けるのは間違いない。」

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こうして昨日の昼間にFTXトークンが22ドルから15ドルまで下げて騒ぎになりました。

しかし、FTXがこの状態を立て直そうと、深夜一時位に介入し一気に価格を15ドルから22ドルに戻します。

ところが、そこから鬼の様に売られ頑張って上げた22ドルから、一時は2.5ドルにまで売り込まれ壊滅状態となりました。

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ここから更に衝撃的な結末が待っていました。

完全にFTXを痛め付けた後にバイナンスがFTXを買収したのです。

バイナンスのCEOで億万長者のCZは昨夜、仮想通貨界の誰もが認める王者となり、彼の主なライバルであり、かつての弟子であった Sam Bankman-Fried が率いる会社FTX.com を買収し業界に衝撃を与えた。
バイナンスはライバルを一夜のうちに会社ごと買収し制圧完了。
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-11-08/crypto-exchange-binance-to-buy-rival-ftx-com-terms-undisclosed
この騒ぎの影響で仮想通貨マーケットは昨日から暴落を開始したと思われます。

今回の事件で、今週初めに 160 億ドルの資産を持っていた FTX の CEO である Sam Bankman-Fried は、火曜日に彼の財産が 94% 減少して 10 億ドルになりました。

たった一日で財産の94%、150億ドル(2兆2千億円位)が無くなるとか💦
https://www.instagram.com/p/CkvHRVpIMI9/?utm_source=ig_web_copy_link

億万長者が 1 日でこれほど莫大な財産を失ったことはありません。

影響を受けて迷惑がってる皆さんが現在の仮想通貨マーケットを表す動画がこちらです⇩
https://twitter.com/LilMoonLambo/status/1589752778942865413?t=Rj13RVlUEaKGLu1bTTZfWQ&s=19

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何故バイナンスとFTXはこんな争いを起こしたのでしょうか?

バトルの経緯をここでは見ていきます。

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TJ - Tokyo Japan Trader氏がTwitterにて事の経緯を分かりやすく説明されていましたのでご紹介します。

1) Binanceは2020年頃からFTXを支援していました(資本投下等)


2) しかし2021年の上昇相場で台頭してきたFTXにバイナンスのCZは危機感を抱き始める

3) FTX創業者のサムは仮想通貨界への規制を自社有利に進めるには有力政治家を抱え込む事が最重要と考える

4) その結果、バイデンへの献金金額第二位に

こちら確認した所、2020年アメリカ大統領選挙でFTXサムはバイデン就任の為に2 番目に大きな寄付をしていました。元ニューヨーク市長のマイケル ブルームバーグの 5,600 万ドルの寄付に次ぐレベル。

2021年、サムは政治工作員のネットワークを雇い、民主党下院の予備選挙を支援するためにさらに数千万ドルを費やしました。
https://www.politico.com/news/2022/08/04/democratic-megadonor-sam-bankman-fried-00049048

2022年にはサムは政治活動委員会と選挙運動に約 4000 万ドルを費やし、その大部分は民主党とその候補者に寄付されました。

バイデンの2020年の大統領選挙勝利に貢献した単一の最大の寄付者の1人であり、民主党のスポンサー。

彼はこの影響力を利用して、競合他社が不利になる規制を推進しようとしていたと言われています。


5) 一方Binanceは中国系企業であり政界への米ロビー活動は難しい

米国政府は現在徹底的に中国共産党の影響力工作を排除する為に法整備をしています。

6) 加えて日本の金融庁からも蛇蝎のごとく嫌われてる(FTXは既に日本のライセンスを取得済)

7) BinanceのCEO・CZは考え抜いた末にFTXに信用不安を起こさせる方法を発見


8) Binance側、FTX子会社のあり得ない財務内容の性質をリーク

これは少し分かりずらいのですが、簡単に説明すると億万長者だったFTXのCEOサムの暗号通貨帝国はFTX(取引所)とAlameda Research(トレーディング会社)で成り立っています。

しかし、バイナンスがメディアにリークした非公開の財務書類によると、Alameda Research(トレーディング会社)のバランスシートは実質的に価値がないFTXで担保されていました。

サムの経営する大手企業アラメダが、不換通貨や他の暗号のような独立した資産ではなく、姉妹会社FTXが発明したコインで大部分を構成する基盤の上に乗っていることがわかった。

自社で作成したトークンを担保として使用しないでくださいとは何度も言われていた事で、問題が起きた際に価値を担保できません。

https://www.coindesk.com/business/2022/11/02/divisions-in-sam-bankman-frieds-crypto-empire-blur-on-his-trading-titan-alamedas-balance-sheet/
9) この報道を待ってBinance側、自社保有分のFTXガバナンストークンを売却すると公表

CZ「昨年のBinanceのFTX株式からの撤退の一環として、Binanceはおよそ21億米ドル相当のBUSDとFTTを受け取りました。最近明らかになった事実により、私たちは帳簿上に残っているFTT(FTXのトークン)を清算することを決定しました。」

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https://twitter.com/cz_binance/status/1589283421704290306?s=20

10) その結果FTXのガバナンストークンであるFTTが大暴落

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11) FTXはこれを買い支える為に自社資産を乱用

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12) FTXに信用不安が起こり取り付け騒ぎに

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https://twitter.com/TheBlock__/status/1589979338979434497?s=20

13) FTX、出金に応じる残高が枯渇し、顧客の出金手続きを停止

暗号取引所FTXはフィアット以外の顧客の引き出しをすべて停止したことを、FTXサポート社員が火曜日午後に同社の公式テレグラムグループで投稿したことで確認されました。

「フィアット以外の引き出しはすべて停止されています。」

テレグラムでは多くのFTXの顧客が、資金を引き出すのに何時間も待たされたと投稿している。

「私が引き出しを要求してから、まる11時間経った 」と、あるユーザーは書いた。

https://www.coindesk.com/business/2022/11/08/ftx-exchange-halts-all-crypto-withdrawals/

14) FTX代表のサムがBinance CEOのCZに泣きを入れる

15) Binance側、FTXを買収し顧客を救済する事を発表

CZ「今日の午後、FTXから協力要請があった。流動性が著しく低下している。ユーザーを保護するために、我々は拘束力のないLOI(基本合意書 ... M&Aの交渉を進めていく中で、想定される買収価格や買収の条件等の基本的な内容について、買い手と売り手の双方が合意に達した段階で締結する書類)に署名しました。FTXを完全に買収し、流動性不足をカバーする。今後、完全なデューデリジェンス(譲渡対象企業に対する事前調査)を実施する予定です。」

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この様な流れでこの事件は起きていました。

バイナンスのCZはFTX ユーザを保全すると言っています。

この騒動でビットコインは 20% 急落したと米国や中国で報道がなされています。

昨日からのビットコイン暴落はこれが原因だと思われますが、せっかく長引く下落トレンドからビットコインが脱出しようとしていたタイミングでしたので残念ではあります。

バイナンスのCZにはその分マーケットを盛り上げて頂きたい。

 

更新

なんとバイナンス、FTXの買収を取りやめ

バイナンスがライバルFTXを買収すると発表した翌日、FTXのデューデリジェンスを行ったがやはり取引できないと発表。

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このため、FTXが更に下落し、ビットコイン価格も水曜日に2年ぶりの低レベルに下落しました。その他のあるとコインもこれに続き暴落。

世界第二位の規模だった仮想通貨取引所FTXが破綻することで信用不安が起きると相場全体がパニックになりました。

バイナンスは火曜日に、億万長者のサム・バンクマン=フリードのFTXを、取り付け騒ぎが起こった後に買収すると言ったが、水曜日の午後に "資金の誤処理と米国機関の調査の疑い "を理由に手を引いた。

仮想通貨マーケットで恐れられているのは、FTXまたはBankman-Friedのトレーディング会社、Alameda Researchの破綻が、仮想通貨マーケットでの強制的な売りにつながる可能性があり、FTX自身のトークンFTTだけではなく、ビットコインからイーサリアム、ソラナのSOLまで他の暗号通貨を直撃し暴落させる可能性があることです。

https://www.coindesk.com/markets/2022/11/09/bitcoin-falls-below-17k-amid-latest-ftx-meltdown/

見事に全体的に暴落しました

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ビットコインの価格、2017年12月の水準に落ちてきました。

これが今回の下落の原因
FTXの話がきちんとケリがつかないと厳しいですわな。

FTXは顧客からの資金引き出し要求に応えるため、80億ドル(1兆2千億円弱)の資金不足があるとし、緊急資金を求めています。

 

バイナンスのCZがFTXの買収無理だと言い始めたのはこれが原因の可能性が高いですね。

流石に取り付け騒ぎになっている1兆円以上の肩代わりは無理やでと・・・

FTXにはSoftBankも出資していて困った事になっていますが、NFLスター選手や有名モデル

ジゼル・ブンチェン氏、オンタリオ州教職員年金基金も出資し

セコイア・キャピタル、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズ、アイコニック・キャピタル、インサイト・パートナーズ、トマ・ブラボー等有力ファンドも出資していますが、出勤停止されており、皆さんの資金は閉じ込められました。

現在、FTXのサイトには「FTXは現在、出金サービスを停止しております。入金を控えていただきますよう、お願いいたします。」と記載されています。

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