ナダー・ベイラミ大佐は、ケルマンシャー州東部の山岳都市サハネで革命防衛隊(IRGC)情報部門を率いていました。
同州のIRGC広報によると、ベイラミは大佐は地元の著名な芸術家の命日を記念する式典の最中に殺害されたという。
現場では式典が行われる中、武装した「暴徒」の一団が治安部隊と衝突。
ベイラミが介入したところ、心臓をナイフで刺され、致命傷を負ってそのまま死亡したとの事。
この殺害に関連して、少なくとも30人が逮捕され、司法当局に引き渡されています。
この刺殺事件は、9月にイランの道徳警察が拘束中のMahsa Aminiさん(22)の死をきっかけに、イランで大規模な抗議運動に関連して行われたといわれています。
警察官や準軍事組織であるイラン革命防衛隊に対する激しい攻撃は、ここ数カ月でますます頻繁になっており、全国でナイフによる襲撃や銃撃が何件も報告されているとの事。
イラン西部と中部では、今秋木曜日に少なくとも6人の治安維持要員が武装した襲撃者によって殺害されています。
ハッサン・ユセフィ大佐も北西部クルディスターン州のサナンダジで殺害されました。ユセフィ大佐は頭から大量に出血し、路上に倒れている姿が動画で公開された。
北東部の都市マシュハドで起きた別の事件では、革命防衛隊の若いメンバー3人が武装した男に刺されて死亡した。
水曜日には、南西部のクゼスタン州と中部のイスファハン州の別々の事件で少なくとも9人が死亡。
今週相次いだ殺傷事件は、燃料価格の急上昇に端を発した2019年11月の致命的な騒乱の3周年を記念して、3日間の抗議行動を呼びかける中で起きたことは注目に値します。
過去数カ月のイラン全土での抗議行動に関連して1,000人以上が逮捕され、今週初めから裁判が始まっています。
予備的な評決では、テヘランの裁判所は5人の死刑判決を下し、多くは5年から10年の禁固刑を言い渡されました。
もうただの一般市民のデモというレベルではなく、なんだか内戦の様相を呈してきたイランの最近の様子でした。